1942(昭和17)年　北海道余市町に生まれる。
　　　　　　　　 道立静内高校卒業、静内町在住。
1959(昭和34)年　学生道展入選。
1960(昭和35)年　学生全道展入選。
1980(昭和55)年　日輝展(公募展)入選。日輝会会友となる。
1982(昭和57)年　日輝展金賞受賞。 日輝会会員となる。
1983(昭和58)年　日輝展特選。
1984(昭和59)年　日輝展入選。
1990年代　　　 スイスジュネーブ国連本部平和美術展「桜花の頃30号」出典

高校時代、独学で絵を描いていたが、恩師（三上隆彦）の「近くに馬がいるのに馬を描かないのはもったいない」との言葉がきっかけで馬に関心をもつようになり、知人の牧場に通い詰め、そこで出会った芦毛の名馬「シービークロス」に感動を覚え馬を描き始める。
以来芦毛馬を愛し、多くの絵に芦毛馬が描かれている。

「芦毛の馬が1頭いるだけで絵に締まりが出る。全く違う絵になる」という。

「馬は走っていなければいけない」と、牧場での牧歌的な光景ではなく力強く躍動する馬を描き続けてきた。また親子愛や希望を見いだす情念を描きこんだ作品も多い。

現在はゴールドシップの構想が決まり次回作品（30号）となる予定。

描かれる背景には緑や青やピンクの色が多いが、「特に初期から20年程の作品に緑が多いのはなぜ？」と問うと、「緑の絵の具が安かったから」との簡潔な答えが返ってきた。青や赤（ヴァーミリアンブランド）は特に高く手が出なかったらしい。「そのお陰で作品の要素が完成されていったからよかったんじゃない」と、氏は懐かしそうに表現する。

氏の作品時代色はこのように見事に緑〜青〜ピンクと時代の変遷を辿っている。
晩年に氏の作り出したピンクは、氏の心の根底にある「希望への情熱」を想像させる。