目と目で語り合う

ボクの部屋(=お父さんのアトリエ)の南側の壁一面に制作中の馬の絵が12点掛けてある。

ボクは本物の馬を一度も見たことがないけど、お父さんの絵から結構学んでるんだよ。

馬ってボクよりはるかに大きいんだね。大きいと思ってたお父さんやお母さんよりもずっと大きい、って言うか、なんて小さなボク・・・

筋肉の付き方は完敗!! モフモフ感はボクの勝ち!!!  サラブレッドと張り合ってどうする????

あと、いろんな毛色があるんだね。

12点の絵の中にボクのことずっと見てる子がいるの。いつでも見てる。どこからでも見てる。う~気になる。だからボクもジッと見つめ返しちゃう。

ボクと目が合うと、「今日はご機嫌ね」「うん、とってもハイテンション」「あんまりお転婆しちゃダメよ」「ホントは君と遊べたらもっとご機嫌なんだけどね」

何だか友達になった気持ちだ。

リスグラシューという名前の女の子だ。