S100号完成

 4月から取り組んでいた100号の絵がどうやら完成したようだ。ボクが昼寝をしている間にどこかに運んだらしく、この家にはもう無い。部屋が寂しくなってしまったよ。

 ボクの偉いところは、絵を描いている時のお父さんの邪魔は絶対しなかったこと。

 ただ一つ失敗したのはオレンジ色のパレットを後ろ足で踏んでしまった事だ。「ありゃー、やっちまったよ💦」

 すっごくベタベタして気持ち悪くて、舐めてきれいにしようとしたら「ウへ―💦  苦っ!」、口の周りもオレンジ色になってしまった。でも今はすっかり落ちたよ。やれやれ。

 本の表紙とカーペットにオレンジ色の梅の花を描いたのはボクです。

 お父さんも大作が仕上がってホッとしたようだ。

 なんせこの夏は暑かった。その暑いさなかに、時には夜中に起き出して明け方まで描いたり、集中すると食事で中断したくなくておにぎり片手にとにかく頑張った。

 ボクはお父さんのそばでずっと見てた。心の中でいつも応援していたんだ。「しっかり描けよ!!  疲れたら時々ボクが遊んであげるから」って。

 大きな絵は完成したけど、またすぐに次の絵を描き始めるんだろうな。